前半戦ひとまとめ


オールスターの余韻に浸る間もなく、今日から後半戦開始。まぁ、今年は日程きついからね。。。
とりあえず、ざっと前半戦を振り返ってみましょうか。

73戦 34勝35敗4分 .493 (3位)

ふむ。数字だけ見ると、何とも。

勝敗推移を見ていると、やっぱり荻野貴司の離脱後に負けが増え、マーフィー・清田育宏の離脱で更に悪化、といった感じだなぁ。
そうこうしているうちにサブローも離脱して・・・彼の場合、その後にロッテからも離脱させられたわけだけど・・・。
金泰均も故障と不調のハーモニーといった趣で。
怪我人続出で、代役の選手もなかなか結果が出ず(伊志嶺も最初はだいぶムラがあった)。時期的にはちょうど交流戦だったわけだけど、交流戦だからどうこうっていう話ではないな。あの負けっぷりは。

この苦戦の原因は、とにかく一にも二にも怪我でしょう。
恐ろしいほど全てが順調だった2005年(最終盤に小坂・幸一が相次いで怪我したくらい?)以降、毎年毎年12球団の中でも相当目立つ頻度で主力に故障が発生している。
そろそろ「偶然」で済まされるレベルではないと思うんだけど。対策せーや。
選手の状態把握はきちんとできているのか?あと、怪我の状態がいつもいつも(悪い意味での)下方修正されるのは何でなのかね。少なくとも荻野貴の怪我は、即抹消レベルだったよねぇ。
あと、「死球の避け方講座」でも開いたらどうよ。あ、もしくは金森コーチに「痛くない当たり方講座」でも開いてもらうか?
あとあと、荻野貴のベースに近いスライディングは今度こそ徹底的に矯正しないとダメでしょう。技術的には理にかなっていたとしても、なまじスピードが速いだけに危険すぎて。

前半戦のMVPを決めるならば。
数字で言えば、投手は唐川、野手は井口。順当な線としては。
唐川はエースと呼べるだけの投手に成長しましたな。気になるのは、今月に入ってガクッと内容が悪くなっていること。本当はオールスター期間休ませられたら良かったのかもだけど・・・オールスター出場が彼に好影響を与えることに期待するしかないか。
井口は一時期「井口以外で点が取れない」状態だったからなぁ。ポイントゲッターとしてがんばってくれました。唐川と同じく、ちょっと最近状態が落ち気味かも。気が付けば、首位打者争いしてたはずが3割切りそう。
もし原因が疲れならば、フル出場のこだわりもあるだろうけど、お休みを挟む決断も勇気なのではないか。

「数字で言えば唐川と井口」と書いたけど。
数字だけじゃなく、だと・・・あくまで個人的な感想としては、岡田かなぁ。
スタメンを外れたのはわずか1試合。あともう1試合9番を打った試合があるだけで、それ以外は全試合で1番センターの座を守った。
去年も相当な安定感のあった守備は更に凄みを増し、貫禄すら感じるようになった。
打撃面でも大幅向上。パ打率ランク7位。昨年の打率1割台は何だったのか。
(チームの作戦もあるとはいえ)なかなか盗塁が増えないのがちょっと不満だったんだけど、ここ数戦で一気に増えてきた。2番を打つ伊志嶺が打撃好調かつバントもかなり決めているだけに、岡田が出れば本当に楽しみが広がる。

途中加入の戦力について。
守護神候補とされていたマクローリーが早々に離脱、ウチのフロントにしては随分素早い動きで連れてきたのがカルロス・ロサ
「典型的な球が速いだけのノーコンでは?」と危惧していたものの、蓋を開けてみれば与四球は驚くほど少なく、安定していた。
まだ26歳(再来月に27)と若い。それだけにもちろん当人にメジャーに戻りたい気持ちもあるだろうけど、誠意を持って残留交渉してほしいなぁ。

打線のあまりの惨状に慌てて連れて来たのがホセ・カスティーヨ
救世主の期待をかけるのは酷かもしれないが、昨年の横浜での成績からある程度の計算はできるかな。くらいで。
で、カスティーヨ加入後、9勝5敗1分。
あの衝撃的だった鴎デビュー戦。あれより鮮烈なのはさすがにもうないだろうけど、あの後も結果を出してくれています。守備もファーストで好守を見せてくれているので、ファースト固定かな。金泰均が離脱し、福浦の状態が上がってこないことを思うと。
「救世主」かどうかはわからないけど・・・少なくとも、どん底の状態を救ってくれたのは確かだな。
マークは厳しくなるだろうけど、日本で外国人選手が苦しむのはきつい内角攻めとそれに組み合わせての外角低めに落ちる球。
カスティーヨの場合、あの変態的な内角打ちと巧みな流し打ちを見ると、そうそう大崩れすることはなさそうな。あ、死球だけには気をつけて・・・。

途中加入もう1人、工藤隆人
今更言うまでもなく、サブローとの交換トレード。金銭がプラスとはいえ、何じゃそりゃ?というのはもちろんある。
サブローをこのタイミングでこんな形で出すのはありえない。それは変わることはない。
でも、それを別としたなら、工藤はロッテで戦力になれる選手だ。そのへんはこのあたりで書いていたわけだけど。
1軍昇格後、がんばってくれているじゃないですか。もちろんサブローのような長打があるわけじゃないけど。俊足と堅守はやはりお見事。
いずれ清田が帰ってきたら工藤が控えに回るのかもしれないけど、それはそれで。代走、レギュラー陣に疲れが出た時のスタメン。彼の力が必要になる場面はきっとある。

カムバック組について。
怪我で離脱していたわけではないけど、カムバック組と言っていいでしょ?というのが渡辺正人
2年位前から「今オフこそ(クビが)ヤバいんじゃないか」と言われていた。
そして昨オフには日ハムから高口が加入。「内野ならどこでも堅実に守る」というキャラが正人とかぶる。しかも正人より若い。「今度こそ正人ラストイヤーだろ」との声は更に大きくなる・・・ごめん、正直僕もそれに近い考えでいた。
チームの期待も高かったとは思えない。キャンプでは2軍スタート。あと、これは最近わかったのだけど、スタメン発表時の選手紹介ムービーも作成されていなかった。これは「今年スタメンで出る可能性は低い」と球団が判断したという何よりの証左。(根元や細谷は作られていた、念のため)
まさにがけっぷちの状態で、荻野貴が怪我をし、細谷や高濱は1軍の壁にぶつかり(更に細谷は怪我をし)、根元は危うさが拭えず、高口では少々弱い・・・そんな中で、とうとう声がかかった正人。
抜擢後の奮闘ぶりは「これがあの正人かよ」と思わされるもの。数字はちょっと落ちてきたけど、数字じゃなくて印象に残る活躍が多い。ダルビッシュからのランニングホームラン、決勝打。
活躍もそうだけど、イキイキとした表情も。チームが逆転したりすると、ベンチで一番派手に喜びをあらわにしているのは正人だ。

そして、早坂圭介
彼についてはまぁ、この1つ前に書いたエントリでだいぶ書いたので。
はっきり言えるのは、早坂の存在はロッテ野球においてとにかく大きいということ。

んー、あまり「悪い話」に割けなかった感じかなぁ。
悪かったのは決して故障だけではないんだけど。もちろん故障が大きいとはいえ。
でもまぁ、これで故障からの復帰者が続々戻ってくれば、もっと戦えるようになる。
今年のSBと日ハムはよっぽどのことがない限り大きく調子を落とすことはなさそう。そう考えると、正直今のゲーム差をひっくり返すのは厳しい・・・。
でも、(補強より復帰で)戦力を整えながらロッテらしい戦いをしていけば、まずは危なげない3位の確保、そして、もしかしてもしかしちゃったりした場合、その上も・・・なんてね。
最悪だった交流戦の頃に戻ることはもうないはず。あとは上がるだけじゃろ?
まぁ、まずはファンにできることは応援ですよ。